遠方に住む娘が実家の汚部屋を片付けることになった話

生活ジャーナル

実家の母から電話がかかってきたのは、平日の夜でした。「二階の部屋、もう自分ではどうにもできんわ」と少し困ったような声でした。母は一人で暮らしていましたが、長年使っていなかった二階の洋室を物置代わりにしていたそうです。

週末に帰って確認すると、想像していた以上の状態でした。部屋の中央には古い座椅子が置かれ、その周りを通販の段ボールや衣類、雑誌、紙袋などが取り囲んでいます。窓際には扇風機と小さな棚が重なり、クローゼットの扉も荷物が邪魔をして半分しか開きません。

母に聞くと、最初は「あとで片付けよう」と思っていたそうです。それが、腰を悪くしたり、庭の手入れが忙しかったりするうちに、少しずつ物が増えていったとのことでした。本人としてはゴミを溜めているつもりはなくても、使わない物を長期間置いた結果、部屋全体が汚部屋のようになってしまうことがあります。

私も一日あれば片付くだろうと思っていました。しかし、実際に仕分けを始めると簡単ではありません。古い封筒の中から通帳関係の書類が出てきたり、紙袋の底から写真が見つかったりして、何でもまとめて捨てるわけにはいきませんでした。

しかも私は県外に住んでいるため、何度も実家へ通うのは難しい状況です。母と相談しながら必要な物を別の部屋へ移し、明らかな不要品をまとめましたが、それでも大型家具や大量の袋が残りました。

そこで、遠方からでも相談できる方法を探していたところ、岡山市でゴミ屋敷片付けならハートスタッフへという情報を見つけました。ゴミ屋敷や汚部屋の片付けを専門的に扱っているとのことで、家族だけでは難しい量になった場合の相談先として候補に入れることにしました。

母も最初は業者に頼むことをためらっていましたが、「全部を任せるんじゃなくて、自分たちで残したい物を先に決めればいい」と話すと少し安心したようでした。片付けは一気に終わらせるものだと思っていましたが、実際には残す物を決める時間のほうが長かったです。

最終的に二階の床が見えるようになると、母は「こんなに広かったんだね」と笑っていました。部屋がきれいになったこと以上に、これまで気になっていた場所を放置しなくてよくなったことが嬉しかったようです。

今回のことで、ゴミ屋敷や汚部屋は、本人だけの努力では片付けきれない場合もあると感じました。特に一軒家では収納場所が多い分、物が増えていることに気づきにくいものです。少しでも生活しづらさを感じた段階で、家族や専門業者に相談することも一つの方法だと思いました。

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